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桜に....想うこと。
2012 / 04 / 11 ( Wed )
寒く長い冬が過ぎ、例年より少し遅めの春が東京にもやって来た。
"Spring has come"である。

春と言えば梅・桃・桜....。
勿論、他にも菜の花やタンポポやすみれ、沢山のお花が芽吹き、私たちを楽しませてくれる。
やっぱり、明るい日の光を浴びて輝くお花たちは素晴らしい。
生命が息づいていることを感じられるって、とても感動する。

人それぞれ、想い入れのある花や風景や食べ物、そして音楽ってあると思う。
過去に想いを遡らせ笑を浮かばせたり、切ない想いを蘇らせたり、体に漲る喜びや躍動感を瞬時にフラッシュバックさせてくれるモノ。

美しい四季に恵まれたこの国に暮らす私たちはそれぞれに、そんなナニカを必ず持っているのだと思う。
私は、とりわけこの”桜”に弱い。

入学・卒業・新しい生活や環境、多くの人の記憶の宝庫ともいえる季節。
私にとっては、切ない記憶の宝庫の季節。
一人の顔を鮮明に想い出す。
彼とは寒い季節に出逢い、桜の季節には離れなければなれにならないと分かっていた。
そして、その年の桜吹雪が私の心に焼きついた。

短い期間だったけど、彼には多くの事を教えられた。
心に沢山のコトを刻みつけてもらった。
"You should not give up, whatever it is"
"Believe in yourself"
私より、ずっと年下の彼が私に言い続けたこと。

彼が帰国する時に、時期が来たら彼の国へ来ないかと誘われた。
彼の家族も歓迎してくれるから、「是非、ヨーロッパで色々な勉強をしてみたら良いよ?」と、本気でプロポーザルされた。
大きく気持ちが揺らいだものの、一人っ子の私は決断できるわけもなく諦めた。

後に彼が大学を卒業し、祖父様が起業した会社を引き継ぐまで、彼は世界各国の企業でビジネス修行を重ね、Hong Kongで靴の会社を友人と共同で起業した。
出張で来日の際には、必ず連絡をくれた。
"Do you have some time for a dinner?"と連絡をもらっても、仕事を言い訳にして彼を避けた。
彼への想いを断ち切れずにいたから....会いに行けなかった。

数年が過ぎるうちに殿様に出逢い、現在に至る。
殿様には、彼の話を全て打ち明けた。
殿様と彼は、電話で話したこともある。
彼:「将来、お互いの家族全員で会えたら素敵だ? どぉ~かな!?」
殿:「いいねぇ~!!是非そうしよう。」
彼「僕もそれまでには結婚して、自分の家庭をもってるからね」
  「君の奥さん、僕の最愛のガールフレンドだった人を大切にして欲しいんだ」
殿:「大丈夫、僕にとっては最愛の妻だから心配はいらないよ」
  「君こそ、彼女に負けないくらいの女性に出会えることを祈ってる」

彼・殿:「お互い、将来の為に頑張ろう」
....そんな会話だった。

それから暫くして、連絡が途絶えてしまった。
心配になってHong Kongの会社へ電話をしたら、社長は病気で帰国したと言う。
病気のことを訪ねても、「詳細は分からない」との返答。
一大決心をして、拙いフランス語で彼の実家へ電話することになった。
本人か妹さんが電話口に出てくれれば英語で話せるけど、ご両親のどちらかなら.....やっかい(^^ゞ

いざ電話をしてみると、お母様が電話口に出てくれた。
私の名前と東京から電話をしていることを告げただけで、私が誰なのか分かってくれた。
とても喜んでくれて、彼の名前を呼ぶのが聞こえた。┐(´∀`)┌ヤレヤレ

電話口に出た彼は、以前の彼と同じように優しく気遣いのある話しぶり。
病気なんか感じさせない、以前と同じ彼の声。
ホンコン・オフィスへ電話したこと・病気だと聞いたこと・心配して自宅へ電話してみたことを、要約して伝えた。
「電話で話すと長くなる内容なんだよね、よかったらe-mailするけど、いいかな!?」との提案を受け入れメアド交換した。

数時間後に受信したメールに病気の詳細が書かれていた。
脳腫瘍....既に、二度の手術を受けていたこと・病気が原因で婚約者が去っていたこと・ホンコンの会社は共同経営者の友人に譲り治療に専念していること・化学療法は一切止めて民間療法に切り換えたこと......。
「僕は奇跡を信じているから、家族や友人、そして君の愛を信じているから大丈夫。こんな病気には絶対負けない」....彼はそう云って笑っていた。

二度の手術と民間療法の文面を見たところで、血の気が引いてしまった。
若く輝いていた彼が、大変な病魔と戦っている。
それも、勝つのが難しい....とても難しい病気。
私が殿様に出会う数年前、彼は脳腫瘍でお父様を亡くしている。
だから、病気の厳しさを良く知っていた。

返信するのに、翌日までかかってしまった。
何を書いたらいいのか、全く文面を考えることが出来なかった。
「あなたが回復するのを、ご家族の皆さんと同じ気持ちで信じている・あなたがとても強い人だってよく知っているから、あなたの云う事を私も信じている....」
そんな内容を文章にするのが精一杯だった。

その後もメールで連絡を取り合っていたけど、三度目の手術を受けてから連絡が途絶えた。
数ヶ月、音信がなかった。
怖くて電話も出来なかった。
勿論、メールの返信は来なかった。
意を決して、フランス語でご両親宛の手紙を書いた。
フランス人の友人に添削してもらって、どうにかこうにか書いた手紙。

一ヶ月ほどして、ご両親から手紙が届いた。
「勇敢に病と戦った私たちの息子は、今回は残念ながら病に負けました。風に乗って、天に上がって行きました。どうか、彼を忘れないで下さい。生前からの彼の強い希望で、Akikoから贈られた真珠と共に彼を埋葬しました。病の床にあっても、彼はよくあなたの話をしていました。将来、あなたのご家族と必ず再会するのだと....。パリにお寄りの際はご連絡下さい。彼の家族を紹介し、彼の育った家を見ていただき、その街をご案内させてください。きっと、彼もそうしたでしょうから....」
フランス人の友人ジョエルが、声を震わせ泣きながら読んで翻訳してくれました。

ご両親が同封してくれた写真。
出会った頃の少年っぽい面影を少し留めたまま、すっかり魅力的な青年になっていた彼。
化学療法の副作用で「ユル・ブリンナー」になっていたけど、優しく大きなブルーの瞳と長いまつ毛、そしてひょろりと長身の体つきは昔のままだった。
病気だなんて嘘みたいに、少し筋肉のついた健康そうな体つきだった。
家族でコルシカ島でバカンスを過ごしている彼の笑顔は、屈託なく輝いていた。

私が彼に最後にあった日は、晴天で満開の桜が少し散り始めた頃だった。
だから、彼の顔と一緒に桜も思い出す。
だから、私にとって桜は切ないお花。
IMG_0213.jpg

私のハンドルネーム:ディディは、彼の名前の頭文字。
殿様公認、「永遠に27歳の私の恋人」

そしてもうひとつ、ゴールデンのジョジョを公園で保護したその日、彼は風に乗って空高く登って行ってしまった。





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コメント
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素敵過ぎ!うっとりと頭の中で映像が流れました。
さくらとともに永遠に忘れることのない想い出しばらくせつない恋の余韻にひたります。
by: タバサママ * 2012/04/11 16:28 * URL [ 編集] | page top↑
--タバサママさん♪--

そうですね、確かに恋でしたね....。
自分で云うのも、妙に照れくさいですけど。
最初から短い期間の恋だとお互いの覚悟があったので、より一生懸命に時を過ごす努力をしました。

彼からは花束やジョン・レノンのCD、それとカードなんかも沢山貰いました。
彼と一緒に埋葬された真珠は、日本を離れるときにプレゼントしたMIKIMOTOのタイピンです。
ずっと大切に持っていてくれた事をご両親から伺い、嬉しくも胸の詰まる思いをしました。

彼があの若さで逝ってしまった事が、悔しくてなりません。
きっと、思い残すことも沢山あったのだと思います。

もし夢が叶い、双方の家族と一緒に再会できたなら、どんなに素敵だったでしょう。
お互いの変わりように呆れながら...、きっと、笑いに満ちた時間を過ごせたのだろうと想像しています。
昔話に耳を傾けてくださって、ありがとうございました。
by: ディディ * 2012/04/11 21:32 * URL [ 編集] | page top↑
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この想いでをたいせつに語りあえるパートナーに巡り合えたことも素敵です。
殿に掘れちゃう♪
by: タバサママ * 2012/04/12 09:36 * URL [ 編集] | page top↑
--タバサママさん♪--

殿様....無料進呈致しますわよ♪
オホホ(-^〇^-)
仕事の入金だけ確保出来れば、後は要りませんことよ♪
オーホホホ ギャハハハ(≧▽≦)

冗談はさて置き...。
殿様、今でも「彼は男から見ても素敵なオトコだった」...、と云ってくれます。
これは、本当にありがたいと思います。
誰でも、なにかしら取り柄はある.....のでございますね('∀`)


by: ディディ * 2012/04/12 10:00 * URL [ 編集] | page top↑
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殿!失礼いたしました。
惚れました。に訂正してください。
by: タバサママ * 2012/04/12 20:40 * URL [ 編集] | page top↑
--タバサママさん♪--

コレくらいのこと、大丈夫ですよぉ~♥
by: ディディ * 2012/04/14 16:43 * URL [ 編集] | page top↑
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